美しい1300年代の回廊の奥には、フィリッポ・ブルネッレスキのプロジェクトによる1445年ごろに作られた、貴族パッツィ家の礼拝堂があります。
ルネッサンス建築の秀作で、調和のとれた柱廊に続いて、入口は、ルカ・デッラ・ロッビアによる色彩豊かな小さなクーポラがのせられています。
礼拝堂の内部は、白にコントラストをなす、石の建築装飾の色使いがよく映えます。ここにも、ブルネッレスキのデザインに調和させながら、ルカ・デッラ・ロッビアは、輝かしく色上塗りされた陶器製のとても美しい丸型の一連の作品を残しました。サンタ・クローチェ広場から、フィレンツェの歴史的中心地を通りながら行くと、ドメニコ派教会サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のある町の反対側に着きます。